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お母さんのための駅ビル・ショッピングセンター『フリーダム育児』施策

お母さんのための駅ビル・ショッピングセンター『フリーダム育児』施策

ABSTRACT

子どもの虐待通報件数は、年々増加の一途を辿り、0歳児の虐待死は、全体の43%を占める。(平成27年厚生労働省データより) 現代は、核家族化が進み、産後クライシスやワンオペ育児なる言葉が生まれるように、社会的な問題として、母親の厳しい状況が浮き彫りになっている。

そんな孤独感を抱えて外出もままならず、子どもと向き合う育児を『引きこもり育児』と定義し、対極に、自由に外に出て他者コミュニケーションを取りながらする育児を『フリーダム育児』と設定し、お母さんが日常生活の中で、他者とのコミュニケーションをとりながら、気兼ねなく育児ができる、『フリーダム育児』ができる環境を考える。

駅ビル・ショッピングセンターの空き時間や空きスペースをタッチポイントとし、2通りの『引きこもり育児』母親に対し、以下の施策を実施する。

  1. 【ターゲット】ちょっと心が疲れてきて、外に出たくないお母さん

【行動】買い物のついでに「ちょっと」寄れて、「ちょっと」コミュニケーションが取れる場所の提供

・お子様フォトスペース
・願い事ツリースペース
・&心情ノート(旅館の旅人ノートのような匿名書き殴り系)

  1. 【ターゲット】外には出て行きたいが、ベビーカー問題で自由に活動しづらいお母さん

【行動】ベビーカーでも子供が泣いても、気兼ねなく居られる環境 ・ベビーカー天国(ベビーカーオンリー飲食店やホコ天スペース)
・ベビーカー運動会(ベビーカーレースや寝た子おこしちゃダメ競争)

協賛店舗には、ベビーカーにとってやさしい取組をしているステッカーを入口に添付し、姿勢を示し、お母さんの心身の健康・テナントやディベロッパーの活性化、ひいては子どもの健やかな成⻑につながる取り組みを実施する。

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AUTHORS

佐藤真理子 Sato, Mariko アパレル会社勤務、現場経験を経てSCブランドの販売促進担当