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学校での近視発見から受診―Hybrid Imageを用いて―

学校での近視発見から受診―Hybrid Imageを用いて―

ABSTRACT

近視は近くのものはよく見えるが遠くのものが見づらくなる病のことを言う。現在、近視の中高生の増加が深刻化しており、都内の中学生の94.9%が近視であり、そのうち11.3%が強度近視というデータも発表されている1。近視の原因は勉強やスマホゲームといった日常の習慣によって近視によるところがある。また、もしなったとしても日常的に視力検査をすることができず、年に一度の健康診断の初めて気づく学生も多く、また、たとえ日常生活で目が悪いことに気づいても眼科に行かない人も多いと考える。これは、近視の進行を助⻑し乱視などの目のほかの病気を誘発する危険性がある。課題は中高生が近視であることに日常生活では気づきにくいことと、気づいたとしてもそれが眼科の受診に直結しないこと。そこでターゲットを学生に絞り、学校内にHybrid Imageを取り入れることによって解決を試みる。Hybrid Imageとは視力によって見えるものが変わる画像のことである。例えば、下の図は目のいい人にはアイシュタインに見えるだろうが、悪い人にはマリリンモンローに見えている。さらに、下の図のようにQRコードと合わせ、LINE BOT追加を試みる。これにより定期的に視力に関する啓発する。今後の発展性として、視力低下に気づき眼科に受診することによって緑内障や乱視などの目のほかの病気を発見できる可能性がある。

hybridimage

AUTHORS

椎本喜生 Shiimoto, Yoshio 横浜市立大学医学部医学科1年
辻杏歩 Tsuji, Ayumu 横浜市立大学医学部医学科3年

REFERENCE

  1. Current Prevalence of Myopia and Association of Myopia With Environmental Factors Among Schoolchildren in Japan, JAMA Ophthalmology

    https://doi.org/10.1001/jamaophthalmol.2019.3103